大分市美術館で開催中の『テオ・ヤンセン展』取材日記 第2弾。
『おとなは、だれも、はじめは子供だった。
しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。』(サン・テグジュペリ)
■先日9月1日(木)に大分市美術館で開催中の『テオ・ヤンセン展』に取材に行ってきました。
取材報告の第1弾は、『Sweets × テオ・ヤンセン展 コラボレーション企画』でした。
今日は、展示会の感想をお届けいたします。
■大分合同新聞さんの発表によると、
「テオ・ヤンセン展」の来場者が、9月3日(土)で9万人を超えた
そうです。
すごいですねぇ。
「有料の展覧会で入場者数が9万人を超えたのは初めてで、記録の更新が続いている。」
そうです。
『テオ・ヤンセン展』は、東京以外では初めての開催
だそうです。
■館内フロアには、大分工業高等学校、楊志館高校、大分県立鶴崎工業高等学校、
大分舞鶴高等学校、大分工業高等専門学校、大分県立芸術文化短期大学(写真)、
6校の制作のビーチアニマルが展示されおり、皆様をお迎えしております。
■私は、7月に個人的に鑑賞していたので、実は今回で2回目でした。
でも1回目とは異なる、新しい発見
がありました。
■第1回目の興味は、「ビーチ・アニマルは電気
を必要とする動力を使っていないのに、
どうして風
だけで動くのか?仕掛けはどうなっているの?」
という主に、『ビーチ・アニマルの仕掛け・構造を知りたい。』的なものでした。
■2回目、今回感心したのは、ビーチ・アニマルをとりまくテオ・ヤンセン氏の「世界観」
です。
彼はビーチ・アニマルを、作品というより、生き物
としてとらえている事です。
(※写真は、ペットボトルに空気を蓄積して歩く、セレブラム期の『アニマリス・モデュラリウス』(2006-)をスタッフが説明、実際に歩行・センサ-で方向転換する仕組みを解説している様子。お客さんの中から代表して2名操作に参加。)
・ですから、まだ自立歩行できなかった時期のいくつかの試作品は、試作機(実験機)ではなく、
【テオヤンセン氏のいうところの=進化の過程で絶滅していった動物たち 】
・歩けるよう改良する過程は、
【テオヤンセン氏のいうところの=動物の進化 】
・また『ダーウイン進化論』のような、【 ビーチ・アニマル進化図 】もあって、その過程に「○○期」と
名前があるのが、「世界観」が徹底しており、架空の事でも説得力があり、凄いです!
・ビーチ・アニマル進化の過程
グルトン期→コルダ期→カルダム期→タビディ-ム期→リグナタム期
→ヴァポラム期→セレブラム期
(前グルトン期)
(グルトン期)
(コルダ期)
(カリダム期)
(ダビディ-ム期)
(リグナタム期)
(ヴァボラム期)
(セレブラム期)
■会場の演出を手掛けたのは、ランドスケープデザイナー、団塚栄喜(だんづか えいき)氏。
団塚氏は、同郷、大分県佐伯市大入島生まれ
です。
テオ・ヤンセン氏も、オランダのスフェベニンゲンという美しい砂浜のある町生まれ。
お互い自然に恵まれた海辺育ちですね。通じるものがあったのではないでしょうか?
■館内の壁面には、目線ほどの高さにラインが引かれます。
・それは時に文字となり、
※時々、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』作品中の、漢字の言葉の挿入に似た問いかけ、
またいくつかのセンテンスでは、なにか創造主の啓示のような雰囲気も醸し出し……。
テオ・ヤンセンの思考やビ-チアニマルの進化のヒントが隠された、
言葉の数々が記されています。
テオは、21世紀のレオナルド・ダビンチと呼ばれていることから、
さしずめ、ダビンチコ-ドならぬ、
テオヤンセン・コ-ド?
・時に風景のアウトラインとなり、(高崎山や別府湾もあるんですよ)
・時に水位となり・・・様々なかたちで会場に現れます。
■聖なる13の数。 ※テオヤンセン・コ-ドの最も重要となる鍵
a=38 b=41.5 c=39.3 d=40.1 e=55.8 f=39.4
g=36.7 h=65.7 i=49 j=50 k=61.9 l=7.8 m=15
(この秘密解いてみてね)
このコンピュ-タ-がはじき出したa~mの黄金比率を使えば、プラスティック
紙、金属、長い間進化してきた動物の歩行を再現できるそうです。
この歩行理論を導き出したところが、テオ・ヤンセン氏の普通の人でないところですよね。
■■■■■■■■■■■■ 取材後記 ■■■■■■■■■■■■
『おとなは、だれも、はじめは子供だった。
しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。』
これは「星の王子さま」の著者、フランスのサン・テグジュペリの言葉です。
私は会場を後にしながら。。この言葉が思い浮かびました。
そういえば、小さい頃、親から買ってもらったブロックで、よくロボットを作ったなァ
そして少し大きくなると、電池モータ-の戦車のプラモデルにはまったなァ。
そして次第に、部活や音楽、映画などに興味は移っていって、
おもちゃから離れていって、次第に、空想することも無くなったなァ。
テオ・ヤンセン氏は、『子供だったことを忘れずにいる、数少ないおとなの一人』
なのではないでしょうか?
まだの方はぜひこの機会に。
一度行ったという方も、機会が許せば2回行くことをおススメします。
もう一度、鑑賞するとまた新しい発見があると思います。
では、、、会場でまたお会いしましょう。